ハミだし葉

小さく活動しております。好きなことについて好きなように書きます。感想などはこちらに→ https://marshmallow-qa.com/katabami_nano?utm_medium=url_text&utm_source=promotion

1月のよかったもの

先月はこちら

●AGDQ 2023

「今月のよかったもの」の記事で一番最初に書いたのがSGDQ2022だったのでもう半年経ったかと思うと感慨深いですね。正直な話SGDQに比べるとリアタイできなかったんですが、アーカイブを今もボチボチ見てます。特によかったタイトルとしては

スーパーマリオギャラクシー(本番で更新すごい)(出勤前にめちゃくちゃ興奮した)
星のカービィスターアライズ(フランルージュ……)
・パワーウォッシュシミュレーター(人力洗車)
Haiku the Robot(ここで一句)

スタデューバレーとかテラリアとか見たいタイトルも多々あるんですが、まだ見られてない!!

●暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン44話「しろバレ、くろバレ」



www.youtube.com

面白すぎ!!!!!!!!

終盤に向かっていろんな点が収束していく1月放送分の暴太郎戦隊ドンブラザーズ面白すぎる。頭がおかしくなる。めちゃくちゃ面白い。

中でも個人的なベストエピソードは『しろバレ、くろバレ』どこがよかったか語ると全てがネタバレになるので詳細はなにも言えない。

そもそも44話分の積み重ねが全部襲ってくるタイプの面白さなのでこれ単体で勧められる感じじゃないんですよね。そんなの全話そうなんだけど、中でも44話分ドンブラと付き合ってた時間とか、それを見て感じてきたすべてが畳み掛けてくるような……終盤らしい集大成を感じられる回だった。
多分これが100話あるうちの44話だったら全く感じ方が変わった気がする。ドンブラと過ごせる時間がもうそんなに長くないことがわかってるからこそ序盤から引っ張ってきた問題に1つ決着つきそうになってることに対する感慨があった。視聴当初はここが1つの終点に思えてたけど、1月放送回を全て乗り切った今だとここすらその後の展開の通過点だったと思える終盤の物語加速度も異常。ドンブラずっと面白いな………。


あとギーツも面白かったです。新シーズンごとに新キャラ入ってくると経験値がない分早い段階で退場して結局はいつメンが残るの、結局序盤がダレることない?と思ってたら元ファイナリストが参戦するのは素直に上手いと思った。頭が使えて動けるキャラがいるとゲームにストレスがないし誰が勝つかわからなくなっていい。2人ともいいキャラしてるし、道長もなんか美味しいポジションになってて…………やっぱりギロリさんがGM上手くなかったって話なのか?

福山雅治「妖」


www.youtube.com
曲自体もカッコいいですが、MVがカッコいい!!

フィンガータットダンスも指とは思えない動きしてて見惚れてしまうけれど、2分間ほとんど画角が動かないバストアップでも画になる福山雅治、やはりすごい。格が違うなと思った。

●いよわ「たぶん終わり」「ポプリさん」

今年もいよわさんの曲を引き続き聞いてます。新曲もチェックしつつ過去の動画も色々見たんですが、中でも今月ずっと聴いてたのがこちらの2曲。


www.youtube.com
まず「たぶん終わり」ってタイトルが好きだ。具体的な例を他に出せないけどセリフみたいなタイトル好き。
そしてタイトルに反してフェードインではじまりフェードアウトで終わったり同じような歌詞が続くあたり無限ループを感じさせるし、映像がループであることにも意味がありそう。MVもめちゃくちゃ好きで、特に枠が広がって自分の死体が広がってることを知覚してしまう(そしてスカートの差し色に見えていた赤で染まる)演出とかゾッとして良い…………。歌詞の内容も一々刺さって、頭の中で何度も反芻してしまう。
しかもこの曲、なんとなくだけど2番が最終サビですよね。2番が最も盛り上がるポイントで、最後再び1番に戻るのがやっぱり無限ループを意識してるのかな。
いよわさんの作品は曲と詩と映像が全部合わさってどこをとってもすごくいい。この感覚を言語化するにはまだ私の経験値が足りないんですが、表現の形として理想だなと思ってしまうんですよね。

そしてコメント欄見るとDDLCのモニカがモチーフなのでは?という反応が多く見られますね。私はDDLCに対してだいぶ前に翻訳実況を見た知識しかないんですが、この歌詞とモニカの印象が全く結びつかなかったのでプレイしたらわかるようになるのだとしたらちょっとDDLCに興味が出てきた。
こんな曲のモチーフ元になってるモニカってどんなキャラなんだ。そしてそれが確かなら私は結構モニカが好きな気がする…………。


www.youtube.com
歌詞の内容をそのまま解釈すると創作についての曲だと思うんですよ。真ん中に鎮座してる女性は穏やかな表情なのに右下では苦痛で錯乱してるような表情をしているし、しまいには全部がグチャグチャになってしまう。乱雑なイメージの中心できれいな形を保ってる彼女は女神のようで神々しいけど、同時にものすごく恐ろしい。そこになんとなく生みの苦しみが込められているようで、見ていると頭の中のイメージが全く上手く出力できないときを思い出してしまう(今まさにこの記事を書いているときもそう)
YouTubeのコメ欄に「どんな曲もどんな絵もどんな小説も頭の中にあるうちは全て傑作なんだよね」というコメントがあって(引用失礼します)、まさにその通りだと思った。頭の中の傑作を形にした瞬間そうでなくなってしまうことに対する恐れとか諦めも含まれてると思うんですが、私はかえって希望に思えたんですよね。
頭の中にあるうちは傑作。だから自分の頭に浮かぶことを大事にしようと思った。

そしてマックス・クリンガーという画家の「手袋」という連作を思い出しました。主人公がスケート場で目の前の淑女が落とした手袋を拾うところから幻想的な世界(心象風景?)に続いていく作品で、全ては主人公が淑女の手袋を家に持ち帰ってしまうところからはじまります。そこから夢のような世界に繋がっていくんですが、私はそれを見て淑女に対する憧れと手袋を盗んでしまった罪悪感といった様々な感情が手袋となって男を幻想と苦しみの世界にいざなっていくように見えました。1つの手袋からはじまる主人公の感情の動きがそのまま不可思議な描写になっていくのが面白くて印象的だったんですが、この曲にもそれと近いイメージを感じた。
それこそ街で一目惚れした女性を作品の中だけでも自分のものにしようとスケッチするんだけど、まったく上手くいかないうちに元の彼女の記憶がどんどん損なわれていくみたいな。住む世界の違う女性に対する思慕と、それが叶えられないことに対する複雑な苦しみ。それに加え創作の難しさも含まれているから色んな感情を移入して聴いてしまう。

ふと「手袋」の主人公は淑女にその場で手袋を渡せたのではないかと考えることもある。その時の淑女とのやりとりと手袋をなんども思い出しながら「あの時渡さずに持ち帰ればよかった」という未練があり、そう思うこと自体への後ろめたさに苛まれるような。
いずれにせよ叶わないであろう恋に対する憧れや苦痛がないまぜになっていると感じられるし、それが作品として完成されていることに感動を覚える。解釈に正解はないけど、具体的なことはなにも言ってないのに「そうなんだろうな」と思える作品ってすごい。


●えなこfeet P丸様。「アイデン貞貞メルトダウン


www.youtube.com
ゴリッゴリのアニソンでいい!とにかくノリがいいし「あいでんていてい」って発声がめっちゃかわいい。タイトルの通り貞貞ってことなんだろうけど、「アイデンティティ」の発音としてもめちゃくちゃかわいくてやられた~歌声の調和もすごくいい。なんだろう、デュエットって感じではないんだけど歌声の緩急がアクセントになってる。P丸様。の声が個性的だから王道にかわいい声とバランスがすごくいいのだと思う。そして改めてP丸様。の歌声好きだと思った。かわいい。

www.youtube.com
おにまい自体も設定もアニメーションも変態すぎて度肝を抜かれました。特にEDのアニメ変態すぎる。

www.youtube.com


●100均のゲルタイプの滑り止め

ダイソーで買った。今月買ったわけではないけど、シンプルに便利。元々ゲルタイプの滑り止め愛用してたんですけど、分厚くて正方形の4枚入りみたいなタイプとかフィギュアの自立に特化したタイプとか色々ある中でやっぱりテープタイプが一番使いやすいと思います。
量もあるし好きなサイズに切れるし保管もそんなに場所取らないし、その辺に置いてても粘着面を守れるのが良い。

上に乗ってるのが薄手で粘着力の弱いタイプで、下のが強粘着タイプですね。フィギュアを自立させるなら絶対に強粘着の方がいい。「強」の名に恥じない粘着力で片脚でもしっかり自立するし、剥がす時に結構力入れないと剥がれないくらいにはガッチリ固定されます(塗装が剥げるようなことはないと思うけど、アクスタとかだと印刷面全部持っていかれるかも)
手になにか持たせるくらいだったら弱粘着力がいいですね。薄手だし、軽い物だったらそれでもしっかり持たせられる。
12月の記事でもフィギュア固定させるのに使ってます。もちろん家具の滑り止めにもなるし、何度も使えて粘着力も洗浄で復活するのが良い(私はめんどくさくて使い捨てしてるけど……)

●メイクミーハッピーハンドクリームCITRUS

ハンドクリーム | CANMAKE(キャンメイク)
普通のハンドクリームなんですけど、香りにこだわってるだけハンドクリームとしては変わった香りがします。
ハンドクリームの甘い香りとか「無香料です!」って感じの香りが苦手なんですが、これは紅茶みたいな苦さのある香りがするのであまりクリームっぽくないのが良い。塗った感じも変につぱつぱするみたいなことはないし、自分にはすごくちょうどよかったです。

●「箱入り息子の恋」「マイ・ブロークン・マリコ

今月は2本映画を見たんですが、どちらもめちゃくちゃ良かった。箱入り息子の恋、タイトル通り恋愛経験のない30代の箱入り息子のラブストーリーで星野源、30代童貞男が様になりすぎている。それでも好きな人のためにファッションに気を使ったりコンタクトを入れるシーンでは急イケメンになってひっくり返ったし、その後フリチンでベランダから落ちててどこに感情を置いたらいいかわからなくなった。最初から最後までめちゃくちゃ応援したくなる2人だったのでよかったです。恋は人間をかっこよくもすれば無様にもする。

マイ・ブロークン・マリコもすごくおもしろかったし、なにより好きな作品だった。大切な人がひとりでに命を絶ってしまった悲しみについて切実すぎて胸が痛くなったけど、それらを抱えながらとにかく進んでいく主人公の勢いが良い。足掻いて藻掻いて苦しんでも生きていく力強さみたいなものが根底にある作品めちゃくちゃ好きだ。