ハミだし葉

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2022年のよかったもの

その月のことはその月のうちに、その年のことはその年のうちに振り返りたい性分なんですが、年末年始は少しバタバタしてて中々ブログを更新する余裕がなかったので今更個人的な2022年のよかったものを振り返る記事になります。




個人的に2022年を振り返る上で1番存在が大きくてまず言及したいのが「暴太郎戦隊ドンブラザーズ

今年はもうとにかく、ここまでドンブラにハマるとは思ってなかったに尽きる。一応ドン1話からリアタイ視聴はしてたし最初からずっとおもしろかったんですけど、夏休みモラトリアムを超えた9月放送回から突き抜けるようにおもしろさが増していって視聴当初には予想していなかった深度までズブズブ落ちてあっという間に沼底まで辿り着いてしまった。ゼンカイジャーで初めて戦隊にハマったんですが、ドンブラで更に深いところまで落ちてしまうとは…………いい意味で想定外。

好きなエピソードはありすぎて中々決めきれないところがあるんですが、強いて言うならドン27話→28話→29話の流れが好きだというのは今後一生言い続けると思います。27話と29話は言わずもがなだけど、間に28話を挟むのが粋というかこの番組らしい。28話、一見箸休めのようにも思えるんですが、縦軸がほとんど関わらない1話完結のエピソードとしてもすごく良いんですよ…………。

27話と29話はどこに言及してもめちゃくちゃストーリーのネタバレになってしまうのでここではドン28話「ひみつのヒミツ」の話だけしますと、芸術と愛の話なのが個人的にとても好きなんですよね!


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そして「強い欲望を持った人間はヒトツ鬼になる」「犬塚翼は未だメンバーの正体を知らず、また誰にも知られていない」といった作品の性質もフル活用してヒューマンドラマを描いてるのも素晴らしく、普通のドラマでも出来そうな話なんだけどスーパー戦隊としての体裁がストーリーのアクセントとしてしっかり機能してるという…………すごい。

あらすじとしましては

お嬢様風の女性伊集院瑞穂にとある肖像画を盗むため弟子にしてほしいと頼まれた指名手配犯犬塚翼。そもそも犬塚は無実である上に最初は厄介ごとに巻き込まれるのを避けようとするが、瑞穂がヒトツ鬼化したことで事態は一変。瑞穂の欲を鎮めヒトツ鬼から戻すためにも、犬塚は瑞穂とその絵が出品されるオークションに乗り込むことに……

と言った感じでしょうか。

肖像画欲しさにヒトツ鬼化することでどれほど強い願いなのかを、そしてヒトツ鬼化しても人を襲わず時には自らヒトツ鬼化を耐えるところで彼女の芯の強さを表現してるのは「やられた〜」と思った。それにより犬塚は関与せざるを得なくなっているし、犬塚のヒーロー性や愛に生きる姿がこれでもかというくらい発揮されている回でもあります。役者陣の演技も素晴らしくて肖像画を描くシーンなんか日曜の朝放送であることを忘れるくらい大人もハッとしてしまうほど…………語り出すと尽きないのでこのくらいにして。

彼女はなぜそれほどその肖像画を欲しがるのか?そこに込められた秘密とは?
芸術を軸に切ない愛を描きつつもコミカルなシーンも挟まるのがちゃんと子供向け番組らしい内容になってるし、オチの落差が凄まじい………まさしくドンブラザーズを象徴するようなエピソードだと思います。

1つ欠点を挙げるならあらすじが27話の、次回予告が29話の直接的なネタバレになるのでドン28話だけ・・視聴するのはお勧めできないところですね!28話視聴の際はぜひ1〜27話も併せて見てください。そしてこの話が27、29話の間にある意味は君の目で確かめてくれ!


……ところで、今まで見たなかで1番狂ってる作品はなにかと聞かれたら私は「アドベンチャー・タイム」と即答します。


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このブログでも何回か感想書いていますが(というか数年前までそれがメインのブログだった)、この""狂い""というのはただ世界観がクレイジーという意味だけじゃなくてストーリー展開の圧巻さのことでして。

最初からどこまで設計されてたのかわからない緻密な設定と、その構成を全く感じさせないはちゃめちゃなストーリー。破天荒な展開に終始振り回されたかと思ったら最後の最後で急展開を豪速球で投げてくるようなオチ。そしてそれを流し込むようにEDで浄化する視聴感……これ、ドンブラザーズとかなり近くないですか?

グロさの部分もすごく似てるんだよな……犬塚がムラサメを手にして……のシーンとかフィンの右腕が千切れたシーンに匹敵する衝撃だったし、突如取り返しのつかない残酷な事態が起こって各々それに気づいたのかもわからないまま急展開に振り回されていく。
そういった部分でも近いものを感じて勝手に盛り上がってました。

なにより、アドベンチャー・タイムに匹敵する狂いを有した作品とは今後一生出会えないと思ってた。

国も分野も異なる作品で、アドベンチャー・タイムと同じ衝撃を体験をできるとは…………そういった意味でも感動です。

ちなみにアドベンチャー・タイムにはドンキラーと同じようなオチだった回もあるし(ゴリアド)(しかもこっちは全部プリンセスの手で起こってる分タチが悪い)海外アニメという性質上更にぶっ飛んだエピソードも多数ありますが、インパクトと超展開ではドンブラザーズも引けを取ってないのがすごい。本当にとんでもない作品と同じ時代に生まれてきちまったぜ…………。

それを差し置いても個人的に2022年を飾る作品は間違いなく「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」ですね。


2022年は例年と比べて映画や映像作品を色々と見た1年になったんですが、2022年で1番面白かった映画は「マロナの幻想的な物語り」です。これ、めちゃくちゃ良かった。

(最終的に)マロナと名付けられる子犬の生涯を描いた作品なんですが、まず映像表現がめちゃくちゃ面白い。

マロナの幻想的な物語り 公式サイト

視覚的にも見てて楽しいんですが、ちゃんとキャラクターの個性になってるのがまたすごい。一見奇抜だけどこの作品ならではの表現になってる。

そしてストーリーはそのビジュアルを上回るほどビターで、責任感のある飼い主ばかりではない(だからマロナは人の元を転々とするわけです)のもなんだかリアルで考えさせられた。結構悲しいストーリーだし犬好きには中々進めづらいんですが、そこも含めて非常に好きな作品でした。

それから厳密には映画ではないけど「オーバー・ザ・ガーデンウォール」もようやく見られましたね。

11月の記事で後日感想記事を書くと言ったんですが、これが中々難産でちょっと完成が厳しいので直接のネタバレがない範囲でこちらで書くと、不穏なことが起こりそうで起こらない……と思ったら起こる。みたいな。

CNでは毎年ハロウィンの時期に放送されてるのもあって、全体的に不気味な雰囲気がすごくあるんですよね。そしてホラーとは行かないまでも結構ハラハラさせられるような怖さがある。

でも思ってたような悪いことは起こらないんですよ。ある意味では肩透かしと言えるし、常に想像の斜め上を超えてくる。そう着地するの!?みたいな。私はホラー展開が苦手なので毎回胸を撫で下ろしてましたが、ホラーじゃないから刺激がないかと言われたら展開が結構刺激的で物足りないということは全然なかった。むしろおなかいっぱいになった。

ネタバレ込みの感想は2回目を見たらもうちょっと煮詰めて次の秋には間に合うようにします。

実写だと「彼の見つめる先に」「好きにならずにはいられない」「燃える女の肖像」も面白かった………特に燃える女の肖像は上記のドン28話とも通ずる絵を通した愛の話だったので、これを見てやはり絵を描く行為って愛なのだなと感じた。油絵を描くシーンがとにかくめちゃくちゃ印象的で、誤解を恐れずに言うとエッチ。それだけ絵を描くということを愛の行為としてるのがとても良い。ラブストーリーとしても切なくてラストシーンが記憶に残る作品だった。そして油絵を描いてみたくなった。

彼の見つめる先にも爽やかでちょっとドロッとした青春ラブストーリーだったのがめちゃくちゃよかったですね〜〜〜!!!良すぎてED見ながら小躍りしました。EDで小躍りしたくなる映画は名作。設定のおかげなのか視覚を意識した演出が多かったのも面白かったです。すごくよかった。



弊ブログとしては夏頃から「今月のよかったもの」という記事を毎月更新しはじめたのも個人的な2022年のトピック。そのおかげで自分がなにをいいと思ってたのか月単位で簡単に振り返ることができるのが非常に助かっている。

裏を返せばそうでもしないと「良い」と思ってた記憶も日々薄れていき、3ヶ月も経つとほとんど忘れてしまっているんですね……特に音楽とか年の初めになにを聴いてたかなんてもうほとんど覚えていない(映画と本は見たら記録をつけてる)

のであくまでこの半年だけ振り返ると


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▲今年見た中で一番よかったMV


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アーバンギャルドの曲好きで、この辺もよく聴いてた


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▲いよわさんの曲めっちゃ聴いてた


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▲ドンブラはキャラソンも良い


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▲S.E.Mも新曲出て嬉しかった(特にDance in the school!はめちゃくちゃ聴いてる)


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フレデリックも好き

この辺りはすごくよく聴いてた記憶があります。あと年末に関しては惑星アブノーマルの「私は怒りでできている」というアルバムもめちゃくちゃ聴いてた。特に「怠惰」と「蜃気楼」の2曲が特に好き。




2022年は色々あった年だったんですが、好きなものを好きで居続けることとその姿を見せることってやっぱりいいことなんだと感じられる年でした。

日々嫌なことありすぎるけど、良いものに良いと思い好きなものに好きって言うことはすごくポジティブで素晴らしいことだから自分が表現したいことであるし、これからもそうありたい。

弊ブログもやっと運用方法が定まってきたので、それもよかったですね。オタクはブログをはじめよう!