見て来ました
※ 軽度のネタバレあり
面白かった。面白かったけど、予想とはだいぶ違ったかな。「美しくぶっとばす!」とかいうから見終わったあとの余韻が「ダイアナサイコー!!ワンダーウーマンサイコー!!!」系だと思ってたら……しっとりじゃないですか…………確かに美しいしぶっとばすけれども。
この映画最低でも二回は見ようと思ってたんですよ。吹き替えと字幕で。でもあのシーンをもう一回見るんだと思ったらなかなか覚悟がいりそう。いや、ちょっと泣いたし大好きだしBDだったら数度巻き戻して見てるレベルのシーンですが、もう辛すぎる。
スティーブがいいキャラしすぎなんですよね。
個人的にスティーブはめちゃくちゃ顔がいいと思うんですよ。ハンサムというか。ちょっと危うくて頼りなさげなとこもあるにはあるんだけどそれでも覚悟を決めたりもう……お前は漢だよ。
真実の縄をわざと腕に巻いて嘘じゃないことをダイアナに証明しようとして「(自分の口から出た"真実"に)最低だ!」ってシーンとかちょっと茶目っ気があって笑った。というかスティーブは身振り手振り大きくて結構全身で話す感じもかわいい。
全体的にめっちゃ重いけど、だからこそちょっとコメディっぽいシーンで癒されましたね。スティーブの秘書もいいキャラしてる。ダイアナのお着替えシーンテンポもいいしすっごいおもしろかった。
というか登場人物みんないいキャラしてる気がして来たぞ。
サミーアとチャーリーもいいのよ……というかサミーアはCV多田野曜平な時点でいいキャラ確定でしょ。多田野曜平さんが演じられてるキャラクターって悪人でもそうじゃなくともすっごいいいキャラしてる場合が多い気がするんですよね。キャンディ大王とか、グレッグとか。ガムデンのパパとかw
2人ともそうは見えないけど実際すごい実力があるのもいい。それでもサミーアが本当は役者やりたいとか、歌を歌いたいとか、なんか切ないなぁ。
酒場で出会ったのも合わせて、ラプンツェルを思い出しましたね。ラプンツェルにも酒場の悪い男たち…に見えて実は夢はピアニストとかパントマイマーとか出てくるんですよ。
侵入者(ハンサム)に連れ出されて外の世界に初めて触れるプリンセス…って点では似てるのかもなぁ。もちろん根本的には全く違うんですが。
しかし多感な時期の人間が見るもんじゃないかもしれない。色々考えすぎる。かれこれ8年くらい多感な時期やってる人間が言うから間違いない。生命とは…人間とは……ってことを日常的に考えてる人間からしたらその辺の思考スイッチオンになっちゃいますよ。
ダイアナは本当の愛を知らないのではなく、本当の愛がわからないのではなかったのかと思います。
ダイアナが島の仲間たちや外の世界の人間に抱いてる守りたい、救いたい気持ちや慈しみはもちろん本当の愛なんだけど、ダイアナにとってそれは普通のことで、当たり前に誰にでもある当たり前の感情で、自分に与えられるものもそうだと思ってて……。
でも最後のシーンで"
母のヒッポリタがダイアナを戦いから遠ざけようとしたのも、アンティオペが戦いを教えたのも愛だと。
最初はわからなかったけど、これはダイアナがブルースからJLの勧誘を受けて、改めて過去のことを振り返り戦う理由を再認識する、そういう意味でJLに繋がる映画だったのかな。そしてJLの予告とか見てるとダイアナの安定感がすごすぎる。
安定感というかな。ブルースがスーパーヒューマン探したり勧誘したり断られたりしてるのを横で「どうだった?」って聞いてる感じ。
この映画を見たあとBvSを思い出すと、天然というか外の世界慣れしてなかったダイアナが、今は立派にスパイやったりタブレットPCを使いこなしたり現代に溶け込んでるのが本当……たまらない気持ちになるね。
だいぶ気が早いですが、BDが楽しみになって来ました。あれ特典映像ついてくるじゃないですか。それが見たい。
オフショットというか、あのキャストがワチャワチャしてるとこが見たくて見たくて………スティーブとダイアナを見てしまったら泣いてしまうけど。
おもしろかったよ……ワンダーウーマン………スティーブが頭から離れない………。