ハミだし葉

小さく活動しております。好きなことについて好きなように書きます。感想などはこちらに→ https://marshmallow-qa.com/katabami_nano?utm_medium=url_text&utm_source=promotion

アドベンチャータイムニューエピ

今更ながら感想。八月放送のサブキャラスペシャルのニューエピ談。


※ ネタバレ注意。



====





「ジェームズバクスターの幸せ」

再び登場ジェームズバクスター。ボールに乗りながら「ジェ〜ムズバクスタ〜〜」と喋る芸をしています。え?それだけ?と思うでしょう。それだけで人を幸せにしちゃうのがジェームズのすごいとこ。フィン達も大ファンで、特にフィンからしたら憧れの人でもあります。

そんなジェームズが芸に使っているビーチボールを壊してしまう。壊れたビーチボールを見て落ち込むジェームズ。ジェイクとビーモが代わりのビーチボールを探しにボロボロプリンセスの王国で探す間フィンはジェームズの面倒を見るんですが、これがもうかわいいの。

ビーチボールが壊れてから言葉や表情は希薄でも落ち込んでるのがしっとり伝わってくるジェームズが痛々しい。ビーチボールが壊れて「ジェームズ?バクスター?」ってなってるとこはポケモンか!ってなったけど。「ジェームズバクスターは名人だぜ。名人にはそれなりの道具がいるんだ」ジェイク、いい言葉だ。

芸で人を幸せにするジェームズはフィンの憧れの人(馬)なので、フィンも緊張しまくり。「バクスターさん」とか「信じられない…ジェームズバクスターがうちにいる…」とかフィンの反応がかわいらしい。

献身的にお茶を入れたりサンドイッチやスープを作ったり体を拭いたりする1つ1つの動きが可愛らしいの。個人的に好きなシェルビーも久々に登場したしねw

そして自身の過去を振り返るジェームズ。かつては馬の街に暮らしていました。

馬の街は発達しているけれど仕事をする人はしきりに頭を下げ、人々(馬)は怒号を飛ばし、お金のない人は缶をぶつけられる始末。どっかの国みたいだな

それが嫌になったジェームズは街を出て行くことにします。お金を全て捨てたけどスッキリした顔をするジェームズ。そこで出会ったのがビーチボールとコウモリの赤ちゃんでした。

泣くコウモリの赤ちゃんを玉乗りの芸で笑わせたのをキッカケに色んなところでその芸をしはじめます。そして「ジェームズバクスター」というのが「GAMES」「BOOKSTORE」だったという衝撃。

ジェームズの芸を見るとみんな笑顔になりジェームズを賞賛する。その中でコウモリとは離れてしまいますが、それでも人を幸せにすべく旅を続けるジェームズ。そしてさっきあの瞬間、ビーチボールが壊れてしまった。その時のジェームズは一体何を思ったのか。

人々が謝り、怒り、悲しむ世界。それが嫌で飛び出してきて、みんなを幸せにするジェームズ。ずっと共に歩んできたビーチボール。ジェームズにとっては商売道具であり、旅の仲間であり、思い出の品でもあります。それを全て一気に失ってしまった。

ところでジェームズが芸を見せてる時の動きって妙にアニメーションが細かい気がするんですよね。細かい動きでぬるっと動く、気持ちのいいアニメーション。他のキャラや芸をしていないジェームズはそうでもないので、やっぱりあれはジェームズの芸の気持ちよさを視聴者の私たちにも伝える素晴らしい演出というか。(どうやら「ジェームズバクスター」さんというディズニー映画も手がけたアニメーターさんで、この回のゲストアニメーターだったんですって!)

そんなジェームズに憧れるフィンにもちょっとしんなりしてしまう。初期から何年もたち、無垢な少年だったフィンはティーンになり、数度の失恋や父の裏切りや腕も失いました。

そんな中でフィンは変化と成長を続けてきて、変わった部分はやっぱり大きいと思う。そんななかで幼いフィンが憧れてきたヒーロー像も変化している。あるいはフィン自身がヒーローになったのかもしれない。

少年から青年へ、そして大人になろうとしているフィンが、当初に憧れ続けていたヒーロー像である「人を幸せにする」ジェームズに憧れているのが本当…。

それとビーモが可愛い。ビーモはあのチップス&アイスクリームといい、こういうの好きですからねぇ。

ボロボロプリンセスにはこんな大きな王国があったのも意外。ツリートランクの家の前でリンゴの木のカカシをしていたりしてましたから王国や家はないのかと。まぁプリンセスと言うからには王国や国民はいるんでしょうが……。

今回の回、ボロボロプリンセスの行動も少し意外と言うか。一回ビーチボール隠してるんですよね。これはどう言う意味なんだろう。もしかして途中で旅立っていったコウモリの子が後のボロボロプリンセス…だったりするんだろうか。それはないかな。

ポエマーボロボロプリンセス。かわい。

「君は世界でたった一頭しかいない素晴らし〜い馬だ。君はそこにいるだけでみんなを幸せ〜にしてくれる。だから失ったものはもう忘れてしまおう。ジェームズバクスターがジェームズバクスターを幸せにするときがきたんだ!!

素晴らしい名言。フィンが言うからこそ力と想いがこもってる。

その言葉で立ち直ったジェームズ。ひとりでに踊り出すジェームズの可愛さといったら。

やっぱりぬるっぬるっと「ジェームズバクスター ンッンッンッンッ」って小気味いいテンポで踊るジェームズ。

「誰のために踊ってんだ?」「あれは…多分自分のためだよ」


「キャンディのパワー」
「元素の女」からあらたなパワーをもらったスライムとバブルガム。思うままにスライムを発射できるスライムプリンセスにくらべて、上手く力を使えないバブルガム。科学の力で分析したりペパーミントバトラーの精神療法(?)でも全然ダメ。

ここのバトラーがかわいいのよ。ペパーミントバトラーとバブルガムの関係っていいんですよねぇ。科学と黒魔術というやってることは真逆なはずなのに、お互いに対する信頼感(バブルガムはバトラーの黒魔術のこと知らないんだろうが)従者として生み出されたのだから仕方ないのかもしれないけど、バトラーはやっぱりバブルガムの想像の外で動いてる感じ?国民を管理したがるバブルガムだけど、バトラーはその枠から外れてるというか、それでもウーの王様がキャンディ王国乗っ取った時に唯一付いてきたキャンディピープルはバトラーだけだったし、本人が本人の意思で仕えてる感じがいい。バブルガムとバトラーは主人と従者という関係でありながら、親と子のようでもありますよね。バブルガムがバトラーを生み出した親であり、バトラーはバブルガムを支える親のようでもある。バトラーはバブルガムを支え、励ますことはできるけど、最終的にそこから踏み出すのはバブルガムと他の仲間の力…みたいな?

そしてバブルガムはやっぱりキラキラしたプリンセスっていうのも魅力的だけど「チッ、余計なことを」って舌打ちしたり、「さむっ」とか、どちらかというとキラキラしたプリンセスってよりは等身大の若い女の子って素が出てる?時の方が魅力的なのはなんなんだろうか。そういうキラキラしたとこだけじゃなく科学者だったり十代の女の子だったり色んな面を持つバブルガムはすごく魅力的。そしてそれらのどのバブルガムも見事に演じきれる、日本語版CVが田中理恵さんでよかった。

不思議な図による夢?催眠?で過去のキャンディの元素であるチャッツベリーと対談し、キャンディの力をある程度操作できるようになるバブルガム。

「おみごと!」「素晴らしい!」ってペパーミントバトラーの掛け声もイイ

「これでお互いに元素パワーを持ってることがハッキリしたから、もう自慢話をする必要はないわよね」「自慢?あなた嫉妬してたわけ?私のスライムに?」「褒められすぎなのよ」「あなたの元素パワーはキャンディじゃなくて嫉妬なんじゃない?」これねー複雑だな。

スライムは自慢とかじゃなくただ同じ元素の仲間として話したかっただけなんだろうけど、それがバブルガムには嫌味にしか思えなかったし、今まで気にしてなかったことに向き合うキッカケになった。それがバブルガムからしてすごくもどかしいものだったから余計に。

バトラーはカウンセリングもできるのかな。

氷でできたあの…「好きな数字を答えて?」「3」「123…◯◯くんと結婚する!」「「キャー!!」」ってやるアレに襲撃されるキャンディ王国。王国を守るために力がパワフルになったものの、そのせいで国民が少なからず被害にあってしまう。

「君のためにドアを開けることはできるが、実際に足を踏み入れ進んでいくのは君自身だからね」

頭の中で化学的に考えてソーダとミントキャンディ、それによる爆発を起こすことに成功するバブルガム。チャッツベリーのセリフも合わせて、ここがいいのよ〜。バブルガム自身が自分で解決したことに意味があるんだろうな。

しかし爆発とそれにより飛び散った氷をもろに受けてしまうキャンディピープルと王国。キャンディピープルは爆発=バブルガムを怖がったり、怪我したりひどい有様に。そしてそれを見たバブルガムは自信を喪失してしまう。

やはりこれは再び元素の者たちが集まることを望む「氷の元素の女」の仕わざでしたと知ってた爆発の時に人影が見えたしね。「静かにしてくれんか!?明日が仕事のものもおるでの!!」アイスキングwwwペンギンのこと?仕事とかあるのか…??アドベンチャータイムにおいて一番悲惨で狂ってるといっても過言でもないのに、こういう回のこういうアイスキングにはちょっと癒されてしまうw

それにしてもこの世界で「氷は狂うもの」みたいなとこあるのかな。エバーグリーンも他の元素の者たちの意見を無視して王冠を作ったし、元素の女も他の元素の者を無視して自分だけ生き残った。厳密には元素の者ではないけど、アイスキングもそう。

ところでフレイムは元素の女から力を授かってないですが、平気なんですかね。まぁ、そもそもフレイムに限らずファイヤー王国の人間はみんなあぁいう力を使えそうではある(フレイムは普通に手から炎出せるし)

スライムもバブルガムも、力を手に入れたことでちょっと調子に乗ってるんですよね。そしてバブルガムはそれで結果的に自信をなくす。スライムは大丈夫なんだろうか。

スライム、最初はフィンに求婚したりしてたのに「昔はあなたに夢中だったけど…(今はそうでもない)」とか、今回とか、だんだんアレになってくな。


被害を受けたキャンディ王国も含め、先が不安になる終わり方。ところでこれ、日本語版の放送順ではイカした孫娘/私の夫はエイリアン(#122)から出航/幸せなウィップル(#124)の間に挟まる#123なんですね。

あの長編は中々辛くてあのあと普段のアドベンチャータイム節に戻るのか心配だったんですが、現時点ではその後のエピソードは出てないと……。

次のニューエピはジェイクの日スペでしょうか。紹介で母親との再会がどうたら書いてあるので不安と期待が入り混じる気持ち……。